1-1.適合性について

安全なトレーラーリングは、トレーラーと積載物の適合性にあります。 適合性とは、トレーラーが積載物の全重量を運ぶように設計、製造されていることであり、 それは積載物を適正に支え安全に運ぶことになります。

積載物(ボート、エンジン、燃料、水、ギア等)の合計重量はトレーラーの最大積載量を超えてはいけません。
過積載は大きな損傷や固有の損害の原因となります。

コーションラベル内容表を参考に下記の条件を満たすPWC、ボートが積載可能です。
ボート、PWCの総重量がトレーラーの最大積載量以下である。
※最大積載量はトレーラー車検証またはトレーラー本体の後方フレーム(図1参照)へ記載しております。
積載物がトレーラーの全幅よりはみ出していない。
トレーラー後方への積載物のはみ出しは、トレーラー牽引時の牽引車を含めた総全長の1/10以下である。(図2参照)

1-2.セッティング

トレーラーのセッティングは、適合性に大きく関係し、牽引車のヒッチボールにかかる重量にも関わるため、トレーラリングに大きい影響を与えます。

牽引車のヒッチボールにかかる重量が不適正な場合、連結部の破損や牽引車の蛇行によるコントロール不能等、大きな損傷や固有の損害を招くことがありますので、必ず適正なセッティングをおこなってください。

下記の条件を満たしたセッティングをおこなってください。(図3参照)

「パーソナルウォータークラフト(以下PWC)2艇積みトレーラーの場合」

PWC2艇積みトレーラーを使用している場合、PWC1艇積みのみの積載は、片側の偏荷重になるため非常に危険ですのでおやめください。 PWC1艇積みされる場合は、バウストップ及びバンクを調節しトレーラーの中央に積載してください。

トレーラーの中心より左右どちらかに片寄っている場合、カーブ等で横転し、大事故につながる恐れがありますので 絶対にしないでください。

1-3.ボートの支えについて

ボートとエンジンの重量の大部分は、船台(バンク)に載せなければなりません。もし、ボートの重心が支えより大きくずれた場合、船体が変形、船台の破損の可能性があります。

アルミ製ボートを載せる場合は、できるだけ長いバンクに置くか、ボートの補強リブにあった間隔のローラーを備えるようにして ください。また補強リブのない部分のローラーは取り払い、ローラーの高さはボート重量が一様に配分されるように調整してください。 ローラーバンクは船体構造が弱い船では船体に損傷を与えることがあります。

牽引車のヒッチボールにかかる重量が不適正な場合、連結部の破損や牽引車の蛇行によるコントロール不能等、大きな損傷や 固有の損害を招くことがありますので、必ず適正なセッティングをおこなってください。

1-4.結束について

セッティングが完了しましたら、トレーラーと積載物の固定をおこなってください。 固定はウインチ並びにタイダウンベルトでおこないます。

ウインチでの解除・固定について

ウインチのラチェットレバーを外してハンドルを下図のように矢印の方向に回してウインチストラップを緩めてください。

ラチェットレバーを戻し、ウインチフックをボートのバウアイにかけてウインチハンドルを下図の矢印の方向に回してボートを固定してください。また固定はウインチだけに頼らず、必ずタイダウンベルトでの固定をおこなってください。

ウインチは、上記の使用方法以外での使用(ウインチハンドルでのトレーラーの移動等)は、絶対にしないでください。 また、損傷したウインチ、ウインチストラップは使用しないでください。
ラチェットレバーがロックされていない 状態の時は、ハンドルを離さないでください。激しく回転し、損傷、けがの原因になります。

タイダウンベルトでの固定について

ラチェットタイダウンベルト(別売)等のタイダウンベルトを使用して船首・船尾の固定をおこなってください。
下図の例を参考にタイダウウンベルトで積載物を固定してください。

タイダウンベルトでの固定をしないで走行した場合、ウインチストラップが外れて積載物が落下し、大事故につながる 恐れがありますので、必ず船首・船尾をタイダウンベルトで固定してください。

船尾の固定の仕方

タイダウンベルトの結束後、タイダウンベルトが外れないよう確実に結束できているか確認をしてください。

ボートがトレーラーのハルサポート(バンク)に正確に位置しているかどうかは走行中、特に非常に大切なことです。 もしボートが正確に固定されていなければハルサポートに対して跳ねたり、破損したり、滑り落ちる恐れがあります ので、必ず走行前に正確に積載位置の確認をしてください。

1-5.牽引車の点検

安全なトレーラーリングは、トレーラーと積載物の適合性にあります。 適合性とは、トレーラーが積載物の全重量を運ぶように設計、製造されていることであり、 それは積載物を適正に支え安全に運ぶことになります。

積載物(ボート、エンジン、燃料、水、ギア等)の合計重量はトレーラーの最大積載量を超えてはいけません。
過積載は大きな損傷や固有の損害の原因となります。

コーションラベル内容表を参考に下記の条件を満たすPWC、ボートが積載可能です。
ボート、PWCの総重量がトレーラーの最大積載量以下である。
※最大積載量はトレーラー車検証またはトレーラー本体の後方フレーム(図1参照)へ記載しております。
積載物がトレーラーの全幅よりはみ出していない。
トレーラー後方への積載物のはみ出しは、トレーラー牽引時の牽引車を含めた総全長の1/10以下である。(図2参照)

1-6.トレーラーの点検

連結をおこなう前に必ずトレーラーについて以下の点検をおこなってください。

(1)外廻りの点検
◆トレーラーのまわりを一廻りして次のことを点検してください。

  • トレーラーに傾きがないこと。
  • メインフレームなどに曲がり、亀裂がないこと。
  • 灯火類の破損がないこと。
  • 走行時に落下しやすいものが積載されていないこと。

(2)タイヤ・ホイールの点検
◆タイヤ・ホイールについて次のことを点検してください。

  • タイヤ・ホイールに傷、変形などないこと。
  • 揺すってみてガタやホイールナットの緩みがないこと。
  • タイヤの空気圧が規定値(2.4kg/平方センチメートル)になっていること。
  • タイヤの溝が規定値(1.6mm以上)になっていること。
  • タイヤが偏磨耗していないこと。
  • ベアリングプロテクターのグリースが変質等の異常がないこと。

(3)パーキングブレーキの点検
◆パーキングブレーキについて次のことを点検してください。

  • パーキングブレーキに異常がないこと。
  • パーキングブレーキを解除し、トレーラーがスムーズに動くこと。